リノベーション

リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021にて、「絶景リノベーション賞」を受賞したM邸。
島とヨットが浮かぶ穏やかな瀬戸内海をリビングから一望でき、まるでリゾートのような贅沢な眺めです。

マンションなどの集合住宅では南向きにリビングを作る場合が多く、北が瀬戸内海に面する高松市内では、海を眺めながら過ごせる北向きリビングは意外と少ない状況です。
そんな中で提案したこちらの物件。
M様は築53年の建物の趣と部屋からの景色に惹かれ、フルリノベーションをすることを前提に購入をお決めくださいました。
リノベーションにおけるM様のご要望は、「床暖房」と「海が見える魅力を存分に活かした明るい空間」。
この2つを条件に、物件探しからインテリアデザインまでの全てを私どもにお任せ頂いたのでした。

小さく区切られていた3つの部屋を、ワンルームに。
寝室の壁も思い切って取り払い、二面を引き戸とロールスクリーンで仕切ることで、LDKだけでなく寝室からも海が見える大空間となりました。
休日の朝はベッドから海を眺め、ゆっくり起きてまったりとお過ごしになるとのこと。
ネイビーの大きな3連引戸は、より一層〝海〟というテーマを印象づけてくれます。
それに合うタイルは、大阪まで足を延ばして探し歩きました。
古いマンションの鉄格子は、すぐそこに海を感じます。
景色が生活の一部となり、M様の毎日にゆとりを持たせてくれるようになったそうです。
マンションの目の前は、昔からある市営のプール。
「子どもたちの声が聞こえると夏が来たなと思います。子供の頃を思い出して懐かしい」とM様は目を細めます。
落ちていく夕日の長さからも、季節の移ろいを感じる生活。
今日もまた、穏やかな時間が流れます。